ブログのアクセスログの読み方

youtubeに尖閣動画が投稿されて話題になってましたが、もうすでに、アクセスログから投稿した場所が特定され、投稿者もみづから名乗り出ているようです。

このアクセスログについてですが、ブログの場合でも、レンタルサーバーで運営している場合は、訪問した人のipアドレスを閲覧することができます。
logファイルはテキストに記載された単なる文字情報ですが、アクセスされるごとに記録されていきます。

例えば、訪問者がアクセスするたび、このようなアクセスログが記録されていきます。

123.456.789.012 - - [14/Nov/2010:00:00:00 +0900] "GET /p/blog-page_05.html HTTP/1.1" 200 8295 "http://www.seesaablog.com/p/blogger.html" "Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)"

このアクセスログの読み方ですが、123.456.789.012というipアドレスの訪問者が、日本時間の2010年、11月14日の午前0時に、/p/blog-page_05.htmlのページにアクセスし、200OKできちんと表示され、転送量が8295だったということを意味しています。
参照元のページは、http://www.seesaablog.com/p/blogger.htmlで、Mozilla/4.0というのはブラウザ情報的なものです。

このlogが、サーバーにアクセスされるごとにえんえんと記録されていくわけです。

同じipアドレスの人が、14/Nov/2010:00:00:03 +0900の時間に他のページへアクセスしていたら、そのページの閲覧時間は3秒だったということになります。
このようにして、ページビューや閲覧時間、訪問経路などがある程度は判明することになります。

ですので、もし、この訪問者がブログ上のコメントでやばいことを書き込んだりしたら、このipアドレスを調べればいいわけです。
回線プロバイダー側では、いつ、誰に、どのipアドレスを割り振ったかを記録していますので、最終的には回線契約している個人が特定できるようになってます。

けれども、このipアドレスを管理している回線プロバイダーに「この人誰?」って聞いたとしても、たいていは教えてくれないはずです。
裁判所とか何とかの差し押さえ的な請求を持っていかなくては、情報開示に応じてくれることはまずないかと思います。

ですので、個人ブログの管理者が、訪問者の個人情報を閲覧できるということはまず不可能に近いわけです。

ただ、今回はyoutube運営元のグーグルに対して、東京地検がアクセスログを差し押さえ、神戸のネットカフェだったことが判明したようです。
youtubeのような膨大なアクセスがあるウェブサービスで、動画閲覧者のアクセスログをとっているのかどうかはわかりませんが、少なくとも、動画を投稿した人のアクセスログは記録していたみたいです。

けれども、この時点では投稿者が誰かという特定はできないはずですが、最近のネットカフェでは、利用の際、身分証明者の提示が義務付けられてきているようです。
たとえ確認しないところでも、防犯ビデオで撮影されたりしているはずなんで、この時点で自ら名乗り出たという感じではないかと思います。

いずれにしても、一般的なサービスで内部告発するのは、アクセスログのipアドレスから本人が特定される確率はけっこう高い気がします。
bloggerもyoutubeと同じグーグルのウェブサービスですので、bloggerブログで何らかの内部告発をしたとしても、ipアドレスまではさらされると考えておいた方がよいでしょう。

自由に内部告発をするのなら、ウィキリークスや海外メディアなどの匿名性が担保されるところを利用するのがぶなんかもしれませんね…。